正社員平均月給29万7655円、求人16%増|地方転職の狙い目は

正社員平均月給29万7655円、求人16%増|地方転職の狙い目は

2026年8月度の全国正社員の平均月給は297,655円、求人数は前年同月比で16.25%増えました(株式会社フロッグ調べ)。全国平均だけを見ると「じわり上昇」ですが、都道府県別に分解すると、伸び率のトップは愛媛・山口・佐賀・鳥取といった非大都市圏です。この記事では、最新の求人統計を読み解きながら、地方転職やUターン転職を考える人が今チェックすべき数字を整理します。

目次

2026年8月の正社員平均月給と求人数はどうなったか

この章のポイント

  • 全国正社員の平均月給は297,655円(前月比+0.29%、前年同月比+3.01%)
  • 全国正社員の求人数は339,748件、前年同月比+16.25%
  • 月給の伸びより求人数の伸びのほうが大きい

まず全体像から確認します。株式会社フロッグが求人ビッグデータをもとにまとめた「2026年8月度 正社員平均月給・求人数レポート」によると、2026年8月度の全国正社員の平均月給は297,655円でした(出典:株式会社フロッグ プレスリリース、2026年8月度レポート)。

前月からは862円(+0.29%)の増加、前年同月比では8,704円(+3.01%)の増加です。急な上昇ではありませんが、月給は前年から着実に積み上がっています。

求人数は前年同月比で16.25%増

一方、求人数の動きは月給よりも大きくなっています。2026年8月度の全国正社員の求人数は339,748件で、前月比+1,092件(+0.32%)、前年同月比では+47,480件(+16.25%)でした(出典:同レポート)。

つまり、給料が3%ほど上がる間に、正社員求人の数は16%以上増えているということです。求人が増えれば、それだけ選択肢と交渉の余地が広がります。転職を検討する人にとっては、動きやすい環境が続いていると読めます。

この調査は何を集計したものか

数字を正しく扱うために、調査の前提も押さえておきます。このレポートは、求人メディアの求人情報を横断的に集計する「HRogチャート」を用いて、マイナビ転職・エン転職・doda・typeの4媒体の正社員求人を分析したものです(出典:同レポート)。

複数の大手媒体を束ねた集計のため、特定の1社だけの傾向ではなく、市場全体の温度感に近い数字として参考にできます。ただし求人媒体に掲載された求人が対象であり、ハローワークや縁故採用などは含まれない点は理解しておきましょう。

地方で伸びる求人と月給——愛媛・山口・佐賀・鳥取

この章のポイント

  • 月給の前月比の伸び率トップは愛媛県、2位は山口県
  • 求人数の前月比の伸び率トップは佐賀県、2位は鳥取県
  • 伸び率で見ると非大都市圏が上位に並ぶ

全国平均は「今どうか」を示しますが、動きの方向を知るには伸び率を見るのが有効です。同レポートの都道府県別データでは、大都市圏以外の県が上位に入っています。

月給の前月比の伸び率トップは愛媛県で+2,079円(+0.83%)、2位は山口県で+1,869円(+0.72%)でした(出典:同レポート)。全国平均の伸び率が+0.29%であることを踏まえると、この2県は全国の2倍以上のペースで月給が動いたことになります。

求人数は佐賀・鳥取が伸び率トップ

求人数の前月比の伸び率では、順位の顔ぶれが変わります。トップは佐賀県で+123件(+12.95%)、2位は鳥取県で+57件(+7.86%)でした(出典:同レポート)。

ここで注意したいのは、伸び率と件数は別物だという点です。佐賀県や鳥取県はもともとの求人母数が小さいため、少ない件数の増加でも伸び率が大きく出ます。

伸び率が高い県が、必ずしも求人の絶対数が多い県とは限りません。地方の求人を検討するときは、「伸び率」と「実際の求人件数」の両方を確認してください。

なぜ地方の数字に注目する価値があるのか

伸び率は、その地域の採用意欲が高まっているサインとして読めます。求人が増え始めている地域は、応募のタイミング次第で競争が過熱する前に動ける可能性があります。

とくにUターン・Iターン転職を考えている人にとって、出身地や希望エリアがこうした伸び率上位に入っているかは、動く時期を判断する一つの材料になります。全国平均だけを眺めていると見えない変化が、県別データには表れています。

この数字を転職・Uターンにどう生かすか

この章のポイント

  • 月給の全国値は「額面」であり、生活実感は地域の物価とセットで見る
  • 伸び率上位の地域は情報収集を早めに始める価値がある
  • 統計は個別求人の条件を保証するものではない

統計は市場の全体像をつかむのに役立ちますが、そのまま自分の年収予測に当てはめられるわけではありません。ここでは、数字を実際の行動につなげるための見方を整理します。

まず、平均月給297,655円はあくまで「額面」であり、手取りや実質的な暮らしやすさは地域の家賃・物価によって変わります。地方は都市部より月給水準が低い傾向がありますが、住居費が下がることで手元に残る金額の感覚が変わる場合もあります。

行動に移すためのチェック手順

最新の求人統計を、転職検討の具体的な一歩につなげるための手順です。

  • 希望エリアが月給・求人数の伸び率上位に入っているかを、都道府県別データで確認する
  • 伸び率だけでなく、そのエリアの求人の絶対数と職種の内訳をあわせて見る
  • 気になるエリアの求人を、複数の求人媒体で横断的に検索し、掲載件数の変化を定点で追う
  • 額面の月給だけでなく、家賃・通勤・生活費を含めた手取りベースで比較する

こうした確認を先に済ませておくと、求人が増えるタイミングで迷わず動けます。

統計と個別求人のギャップに注意する

もう一点、忘れてはならないのは、平均値は個々の求人条件を約束しないということです。平均月給が上がっていても、応募する求人が平均より低いことも高いこともあります。

統計は「今、市場がどちらに動いているか」を知るための地図です。実際の年収は、職種・経験・企業規模・交渉によって決まります。地図で方向を確かめたうえで、個別求人の条件は一件ずつ丁寧に確認する姿勢が大切です。

この記事のまとめ

2026年8月度の正社員市場は、月給が前年同月比+3.01%、求人数が同+16.25%と、いずれも前年を上回りました(株式会社フロッグ調べ)。給料の伸びより求人数の伸びが大きく、選択肢が広がっている状況です。

そして全国平均を都道府県別に分解すると、月給の伸び率は愛媛・山口、求人数の伸び率は佐賀・鳥取が上位でした。全国平均だけでは見えない地域ごとの動きが、Uターン・Iターン転職を考える人にとっての判断材料になります。

まずは希望エリアの数字を都道府県別データで確かめ、求人媒体で実際の掲載件数を追ってみてください。市場の方向を地図として押さえたうえで、個別求人の条件を一件ずつ確認していくのが、遠回りに見えて確実な進め方です。

よくある質問

2026年8月の正社員の平均月給はいくらですか?

株式会社フロッグの「2026年8月度 正社員平均月給・求人数レポート」によると、全国正社員の平均月給は297,655円でした。前月比+862円(+0.29%)、前年同月比+8,704円(+3.01%)です。マイナビ転職・エン転職・doda・typeの4媒体の求人情報を集計した数値です。

平均月給が高い地域はどこですか?

このレポートで公表されているのは、平均月給の額そのものの都道府県順位ではなく、前月比の伸び率です。月給の伸び率トップは愛媛県(+2,079円、+0.83%)、2位は山口県(+1,869円、+0.72%)でした。伸び率と月給の絶対額は別の指標である点に注意してください。

求人数が増えている地域はどこですか?

前月比の求人数の伸び率トップは佐賀県(+123件、+12.95%)、2位は鳥取県(+57件、+7.86%)でした。ただし、これらの県はもともとの求人母数が小さいため、少ない件数の増加でも伸び率が大きく出ます。実際の求人の多さは、伸び率とあわせて絶対件数も確認する必要があります。

この統計をそのまま自分の転職後の年収予測に使えますか?

そのまま当てはめることはおすすめしません。平均月給は市場全体の額面の平均であり、個別求人の条件を保証するものではありません。実際の年収は職種・経験・企業規模・交渉によって変わります。統計は市場の方向を知る地図として使い、条件は個別求人ごとに確認してください。

求人統計はどのくらいの頻度で更新されますか?

このレポートは月度ごとに公表されており、平均月給と求人数の推移を毎月定点で追えます。転職を検討している場合は、希望エリアの数値を月ごとに見比べることで、採用意欲が高まっているタイミングをつかみやすくなります。

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