インターネット・アカデミーの給付金|対象講座と戻る額、ひとり親の制度

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インターネット・アカデミーを調べていると、「受講料の最大80%」「ひとり親なら最大237万円」といった給付金の案内をよく見かけます。ただ、どの給付金を使えるかは、雇用保険に入っているか、ひとり親かどうかで変わります。この記事では、自分が使える給付金と戻る額の目安、申し込む前に確かめたいことを、厚生労働省とこども家庭庁の資料をもとに整理します。

この記事の結論
  • 雇用保険の条件を満たしていれば、専門実践(Reスキル講座)の17講座で受講料の最大80%(年64万円まで)が戻ります
  • ひとり親は、自治体の制度で受講中の生活費(月10万円〜14万円など)を受け取れる場合があります
  • どの給付金も受講前の手続きが必要です。申し込む前に、ハローワークと住んでいる自治体で確かめましょう

※制度と講座の情報は2026年10月4日〜7日に確認したものです。

目次

インターネット・アカデミーで使える給付金は3パターン

使える給付金は、雇用保険の加入状況とひとり親かどうかで、次の3つに分かれます。

あなたの状況使える給付金戻る額の目安
雇用保険の条件を満たしている教育訓練給付金(専門実践・一般)専門実践の講座は最大80%(年64万円まで)、一般の講座は20%(10万円まで)
雇用保険の条件を満たしていないひとり親でなければ、ほぼ無し—
ひとり親上のどちらかに加えて、自治体の高等職業訓練促進給付金・自立支援教育訓練給付金受講中の生活費が月10万円(最後の12か月は14万円)など。自治体によって違う

教育訓練給付金を受けるには、受講開始日に雇用保険に入っていた期間が一定以上必要です。

  • 初めて使う人: 専門実践の講座は2年以上、一般の講座は1年以上
  • 2回目以降の人: 前回の受講開始日以降に3年以上
  • 会社を辞めた人: 離職日の翌日から受講開始日までが1年以内なら使えます

パートやアルバイトでも、雇用保険に入っていれば対象です。自分の加入期間が分からないときは、ハローワークで「支給要件照会」をすると確かめられます。

教育訓練給付金の3つの種類の違いは、教育訓練給付金とは|一般・特定一般・専門実践の違いで詳しく解説しています。

専門実践(Reスキル講座)の対象17講座と戻る額

インターネット・アカデミーには、専門実践教育訓練の指定を受けた講座が17講座あります。すべて、経済産業省が認定する「第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)」です。通学と通信(eラーニング)のどちらでも受けられ、訓練経費(入学料と受講料)は同じです。

戻る額は最大80%ですが、段階ごとに年間の上限があり、合計の上限は64万円です。そのため、訓練経費が約80万円を超える講座は、64万円で頭打ちになります(64万円÷80%=80万円)。

講座期間訓練経費戻る額の目安(80%)自己負担の目安指定の期限(通学)
DX人材養成コース9か月381,260円約30.5万円約7.6万円2029年3月
AI・データサイエンティストコース12か月587,988円約47.0万円約11.8万円2029年9月
データストラテジストコース12か月638,264円約51.1万円約12.8万円2028年9月
ビジネス改善実践コース12か月671,297円約53.7万円約13.4万円2028年3月
ブランドデザイン実践コース12か月850,256円64万円(上限)210,256円2028年3月
サイバーセキュリティマネージャーコース12か月942,095円64万円(上限)302,095円2028年9月
IoTエンジニア養成コース12か月964,480円64万円(上限)324,480円2029年9月
ITエンジニア転職コース12か月996,545円64万円(上限)356,545円2029年3月
IoTエンジニア育成コースA+ECHONET IoT MASTER12か月1,008,040円64万円(上限)368,040円2027年3月
AIデータ活用実践コース12か月1,021,592円64万円(上限)381,592円2027年3月
UI/UXデザイナーコース12か月1,034,660円64万円(上限)394,660円2028年3月
IoTエンジニア育成コースA+作品制作講座12か月1,079,672円64万円(上限)439,672円2027年3月
AI×IoTエンジニア育成コース+サーバー講座12か月1,105,445円64万円(上限)465,445円2027年3月
インフラエンジニア転職コース12か月1,129,040円64万円(上限)489,040円2029年3月
ITエンジニア総合コース+Python講座+AIプログラミング講座12か月1,138,115円64万円(上限)498,115円2027年3月
UI/UXデザイナーコース中級12か月1,187,120円64万円(上限)547,120円2029年9月
UI/UXデザイナーコース上級12か月1,306,910円64万円(上限)666,910円2029年3月
  • 修了しただけで戻るのは50%(年40万円まで)です。70%には修了後1年以内の資格の取得と雇用(在職中の人は資格の取得)、80%にはさらに賃金が受講前より5%以上上がることが必要です。Reスキル講座は資格の取得を目標にしていないため、スクールの案内では講座の修了証で上乗せを受けられるとされています。手続きの前にハローワークで確かめてください
  • 指定の期限が2027年3月の5講座は、それより後に受講を始める場合、給付金の対象か分かりません。受講時期はカウンセリングで確かめてください
  • 戻る額は目安です。端数の扱いや支給の時期は、ハローワークで確かめてください

2026年10月には、AI・データサイエンティストコース、IoTエンジニア養成コース、UI/UXデザイナーコース中級の3講座が新しく指定されました。

50%・70%・80%の段階と、6か月ごとに支給される流れは、専門実践教育訓練給付金とは|働きながら受ける条件と受講前の手続きで解説しています。Reスキル講座の仕組みは、第四次産業革命スキル習得講座とはにまとめています。

インターネット・アカデミーの無料カウンセリングでは、自分に合う講座と給付金の手続きについて相談できます。

一般教育訓練の対象講座(20%・上限10万円)

インターネット・アカデミーには、一般教育訓練の指定を受けた講座もあります。こちらはReスキル講座ではなく、戻るのは20%(上限10万円)です。

講座(通学)期間訓練経費
プログラマー入門コース+PHP6か月442,244円
Webデザイナー検定コース+作品制作+WordPress9か月677,468円
Web担当者コース+Illustrator9か月684,728円
AIエンジニア育成コース+PHP9か月695,981円
Webデザイナー総合コース+WordPress12か月893,816円
IoTエンジニア育成コースA+Photoshop+Webマーケティング12か月1,121,780円
Webディレクターコース+PHP12か月1,176,230円
IoTエンジニア育成コースA+作品制作+React+UI/UX上級12か月1,257,905円

訓練経費が50万円を超えると、20%でも上限の10万円に当たります。この8講座では、プログラマー入門コース+PHP(戻る額 約8.8万円)以外はすべて10万円です。たとえばWebデザイナー総合コース+WordPressなら、自己負担は793,816円になります。

通信(eラーニング)の一般教育訓練の講座は6件あり、通学とは組み合わせが違うものがあります(例: Webデザイナー総合コース+Webマーケティング)。同じような名前でも、専門実践か一般かで戻る額が大きく変わるため、厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で、講座が「専門実践」と「一般」のどちらで表示されるかを確かめてください。

給付金の対象外だが、仕事でAIを使うための短期講座もある

インターネット・アカデミーには、ここまでの給付金の対象講座とは別に、仕事で生成AIを使うための短期講座もあります。これらは教育訓練給付金の対象講座ではありません。

講座回数(目安の時間)内容
生成AI活用実践講座全2回(4時間)プロンプトの基本と、マイGPT・NotebookLMなどで定型作業を任せる方法
AIエージェント講座全2回(4時間)ノーコードツール「Dify」で業務を自動化する仕組みを作る
Claude Cowork講座全4回(8時間)管理職・現場リーダー向け。Claudeの組織向け機能で業務の流れを見直す
Claude Code講座全6回(12時間)エンジニア向け。Claude Codeの操作から外部ツールとの連携まで

給付金を使ってAIを本格的に学びたい人には、専門実践のAI・データサイエンティストコース(12か月・戻る額は約47万円)などがあります。1年かけて学ぶほどではなく、今の仕事でAIを使えるようになりたい人には、こちらの短期講座が向いています。料金は案内ページに載っていないため、無料相談で確かめてください。

雇用保険に入っていない場合

雇用保険の条件を満たしていない人が、インターネット・アカデミーの講座で使える国の給付金は、ひとり親向けの制度を除くと見当たりません。

雇用保険に入っていない人には、受講料が無料の職業訓練を受けられる「求職者支援制度」や、受講費用と生活費を借りられる「リ・スキリング等教育訓練支援融資」があります。2つの制度の違いは、リスキリング補助金を個人で使うにはで紹介しています。

ひとり親の人は、雇用保険に入っていなくても使える制度があります。次の章で紹介します。

ひとり親が使える2つの制度

ひとり親(母子家庭の母・父子家庭の父)は、こども家庭庁の事業として自治体が行っている2つの給付金を使える場合があります。

高等職業訓練促進給付金自立支援教育訓練給付金
何のお金か受講中の生活費受講料の一部
金額月10万円(住民税課税世帯は70,500円)
最後の12か月は月14万円(課税世帯は110,500円)
修了後に5万円(課税世帯は25,000円)
経費の60%
専門実践の講座は1年あたり40万円まで、一般の講座は20万円まで
主な条件児童扶養手当を受けているか同じくらいの所得
6か月以上の講座
仕事や育児と受講の両立が難しいこと
20歳未満の子を育てている
自立に向けた計画(自立支援プログラム)を作っている
受講前の手続き自治体の窓口に相談受講前に、自治体から講座の指定を受ける

どちらも住んでいる自治体の制度です。こども家庭庁は、制度を設けていない自治体に住んでいる人は対象にならないと案内しています。相談先は、住んでいる市(町村に住む人は都道府県)のひとり親家庭の窓口です。ハローワークではありません。

対象になる講座は自治体が決める

高等職業訓練促進給付金の対象資格は、自治体が地域の実情に応じて決めます。国の例には、看護師や保育士などの国家資格と並んで、デジタル分野の民間資格が入っています。

たとえば横浜市は、雇用保険の指定講座のうち、6か月以上の専門実践・特定一般の講座と、一般教育訓練の「情報関係」の講座を対象にしています。この書き方なら、インターネット・アカデミーの専門実践の講座も対象に入ります。ただし、最終的には住んでいる自治体の判断です。

雇用保険の給付を受けられる人は「差額」だけ

自立支援教育訓練給付金は、雇用保険の教育訓練給付金を受けられる人には、その額との差額だけが支給されます。

たとえばブランドデザイン実践コース(850,256円)の場合、専門実践の給付金は64万円です。自立支援教育訓練給付金は60%で510,153円ですが、上限が40万円のため、差額は出ません。雇用保険で専門実践を使える人は、自立支援教育訓練給付金の上乗せはほとんど期待できません。

逆に、雇用保険に入っていないひとり親は、自立支援教育訓練給付金で受講料の60%(専門実践の講座なら1年40万円まで)を受け取れる可能性があります。

「最大237万円」の内訳と、ひとり親の受け方

インターネット・アカデミーの MamaEdu(ママエデュ)プロジェクトのページには「最大237万円」とありますが、内訳は書かれていません。こども家庭庁の資料の金額で計算すると、次の条件がすべてそろった場合の合計と一致します。

  • 12か月の専門実践の講座を受ける
  • 住民税が非課税の世帯
  • 雇用保険で専門実践の給付金を受けられる
  • 自治体が、その講座を高等職業訓練促進給付金の対象と認めている

ブランドデザイン実践コース(12か月・850,256円)で計算すると、次のようになります。

ケース受講料への給付生活費の給付合計
非課税世帯・雇用保険あり専門実践 64万円14万円×12か月+5万円=173万円237万円
課税世帯・雇用保険あり専門実践 64万円110,500円×12か月+25,000円=1,351,000円1,991,000円
非課税世帯・雇用保険なし自立支援 40万円(上限)173万円213万円
生活費の給付は、自治体がその講座を対象と認め、「仕事や育児と受講の両立が難しい」と判断した場合だけです。フルタイムで働き続けながら受講する場合は、対象にならないことがあります。金額は2026年10月時点の国の基準で、自治体によって違う場合があります。

「最大193万円」と書いているページもありますが、根拠が示されておらず、上の計算とも一致しません。金額は、自分の条件で一つずつ確かめるのが確実です。

2つの制度は一緒に使える?

横浜市などは、高等職業訓練促進給付金と、自立支援教育訓練給付金・雇用保険の教育訓練給付金を併用できると案内しています。一方で、雇用保険の「教育訓練支援給付金」や、求職者支援制度の「職業訓練受講給付金」など、生活費の支援という趣旨が同じ給付とは併用できません。併用のルールも自治体の制度なので、相談のときに確かめてください。

ひとり親が受け取るまでの順番

スクールに申し込む前に、自治体の窓口へ相談するのが最初の手順です。

  • 住んでいる市(町村に住む人は都道府県)のひとり親家庭の窓口に相談する
  • 自立支援教育訓練給付金を使う場合は、受講開始日より前に、講座の指定を受ける
  • 雇用保険で専門実践を使う場合は、受講開始日の2週間前までに、ハローワークで受給資格確認の手続きをする
  • スクールに申し込み、受講を始める
  • 高等職業訓練促進給付金は受講中に毎月、教育訓練給付金と自立支援教育訓練給付金は修了後などに申請する

インターネット・アカデミーには、ひとり親向けの給付金の個別説明会があります。下のボタンは、ひとり親の方向けの MamaEdu プロジェクトのページです。ひとり親ではない人は、前の章のボタンから無料カウンセリングを申し込んでください。

給付金が降りない主な理由

給付金は、条件を一つでも外すと受け取れません。よくあるつまずきを、手続きの順番に並べました。

  • 受講前の手続きを忘れた: 専門実践は、受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格確認が必要です。ひとり親の自立支援教育訓練給付金は、受講前に自治体から講座の指定を受ける必要があります
  • 雇用保険の加入期間が足りない: 初めての人は、専門実践で2年以上、一般で1年以上必要です。会社を辞めてから1年を過ぎると使えません
  • 3年以内に教育訓練給付金を受けていた: 前回の受講開始日以降に3年以上の加入期間が必要です
  • 修了の要件を満たせなかった: 講座ごとに出席率やテストの基準があります(例: AI・データサイエンティストコースは出席8割以上と修了テスト80点以上)。修了できないと、修了時の給付は出ません
  • 申請の期限を過ぎた: 専門実践は6か月ごとの期間の末日の翌日から1か月以内、一般は修了日の翌日から1か月以内です。自立支援教育訓練給付金は修了日から30日以内が原則です
  • 自治体の対象外だった: 制度が無い、講座が対象資格に入っていない、両立が難しいと認められない、といった理由で、ひとり親の制度を使えないことがあります
  • 給付の対象にならない費用だった: 対象は入学料と受講料だけです。検定試験の受験料、必須でない教材費、パソコンなどの機材費、クレジット会社の手数料は対象外です

無料カウンセリングの前に確かめること

給付金を当てにして受講するなら、カウンセリングの前に次のことを確かめておくと、話が早く進みます。

  • 雇用保険の加入期間(ハローワークの支給要件照会で分かる)
  • 受けたい講座が専門実践か一般か(検索システムで講座名を調べる)
  • ひとり親の人は、自治体の窓口に相談したか
  • 訓練経費の総額と、上限で頭打ちになった後の自己負担
  • 講座の指定の期限が、受講期間と重なっていないか

カウンセリングで受講を勧められても、その場で契約しないことをおすすめします。給付金を受け取れるかは、ハローワークと自治体の確認で決まるからです。

契約する前には、契約書面にクーリング・オフや中途解約についての記載があるかも確かめてください。分からないことがあれば、消費者ホットライン(188)で、最寄りの消費生活センターに相談できます。

よくある質問

受講前に給付金はもらえますか?

受講料への給付は、受講料を払った後に受け取ります。専門実践の講座は、受講開始日から6か月ごとに申請して支給されるため、修了を待たずに一部を受け取れます。ひとり親の高等職業訓練促進給付金は、受講中に毎月支給されます。

働きながら受けられますか?

教育訓練給付金は、在職中の人も使えます。インターネット・アカデミーの講座は通学と通信(eラーニング)を選べるため、仕事と両立しやすい形を選べます。一方で、ひとり親の高等職業訓練促進給付金は「仕事や育児と受講の両立が難しい」ことが条件のため、働き方によっては対象になりません。

パートやアルバイトでも使えますか?

雇用保険に入っていれば使えます。加入期間の条件(初めての人は専門実践で2年以上、一般で1年以上)を満たしているかを、ハローワークで確かめてください。

「受講料より多くもらえる」というのは本当ですか?

ひとり親が、受講料への給付と生活費の給付(高等職業訓練促進給付金)を両方受け取れる場合の話です。たとえば上の計算では、850,256円の講座で合計237万円になります。ただし、生活費の給付は自治体が認めた場合だけです。受講料への給付だけで、受講料より多く戻ることはありません。ひとり親でない人の場合も同じです。

2回目でも使えますか?

使えます。ただし、前回の受講開始日以降に雇用保険の加入期間が3年以上必要で、受講開始日の前日から3年以内に教育訓練給付金を受けていると支給されません。

まとめ

インターネット・アカデミーの給付金は、雇用保険の加入状況とひとり親かどうかで、使える制度と戻る額が変わります。

  • 雇用保険の加入期間を確かめる(初めてなら専門実践は2年以上、一般は1年以上)
  • 受けたい講座が専門実践(最大80%・年64万円まで)か、一般(20%・10万円まで)かを確かめる
  • ひとり親の人は、申し込む前に住んでいる自治体の窓口へ相談する
  • 専門実践は、受講開始日の2週間前までにハローワークで手続きをする

自分のパターンが分かったら、無料カウンセリングで講座と手続きを相談するところから始めてみてください。

経済産業省の補助金が使えるプログラミングスクールとも比べたい人は、プログラミングスクールで給付金を使う条件|補助金との違いと対象講座の探し方にまとめています。

参考文献

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