「AI面接」への好印象は、20代で75%にのぼります。エン転職が2026年7月31日に発表した調査(有効回答1,172名)によると、応募者側はすでにAIによる選考を受け入れ始めています。ただし受検経験者はまだ7%にとどまり、期待と不安が入り混じっているのが実情です。この記事では、調査データをもとに「AI面接がどう受け止められているのか」を整理し、受ける側として何を準備すればよいのかを具体的に解説します。
AI面接への好印象は20代で75%——調査データが示す受容の広がり
エン転職が2026年7月31日に発表した「AI面接」に関する調査では、AI面接について「良いと思う」と答えた人が53%(非常に良い12%+良い41%)にのぼりました。調査は『エン転職』利用者1,172名を対象に、2026年6月3日〜30日に実施されたものです。
年代別に見ると受け止め方には差があります。20代では75%が好印象を示した一方、40代以上でも50%が「良い」と回答しました。若い世代ほどAIによる選考への抵抗が少ないものの、上の世代でも半数は前向きに捉えているという結果です。
「AI面接」とは何か
AI面接とは、応募者が録画やオンライン形式で質問に回答し、その内容や話し方などをAIが分析・評価する選考手法を指します。従来の対面面接と違い、面接官の都合に左右されず、応募者が自分の都合のよい時間・場所で受けられるのが特徴です。
受け止め方は年代で分かれる
同じAI面接でも、世代によって印象が異なります。20代の75%が好印象という数字は、デジタルツールに慣れた世代の感覚を反映していると考えられます。一方で40代以上でも50%が「良い」と答えていることから、AI面接への抵抗は特定の世代だけの傾向ではないことが読み取れます。
- 20代:75%が好印象
- 40代以上:50%が好印象
- 全体:53%が「良いと思う」
受検経験者はまだ7%——「時間の自由」が最大の支持理由
好印象を持つ人が多い一方で、実際にAI面接を受けた経験がある人は7%にとどまります。関心は高いものの、体験できる機会はまだ限られているのが現状です。
受検経験者が挙げた「良かった点」は、「時間の自由」「緊張せず話せる」「質問が分かりやすい」でした。面接官と対面しないぶん、落ち着いて回答できたという声が上位に並んでいます。
「受けてみたい」人は53%
これからAI面接を「受けてみたい」と答えた人は53%でした。理由の上位は次の2つです。
- 時間と環境を自分で選べる(45%)
- 主観ではなく公平に評価される(44%)
つまり、応募者がAI面接に期待しているのは「利便性」と「評価の公平性」の2点だと言えます。面接官の主観や相性に左右されず、決められた基準で評価されることへの期待が読み取れます。
利便性が転職活動のハードルを下げる
在職中に転職活動をする人にとって、面接の日程調整は大きな負担になりがちです。平日日中の面接に合わせて休みを取る、という状況を避けられる点は、働きながら次のキャリアを探す人にとって現実的なメリットになります。「時間と環境を自分で選べる」が支持理由の1位に挙がっているのは、この負担の大きさを裏づけていると考えられます。
「人柄が伝わるか不安」——受けたくない人の本音
AI面接に前向きな声がある一方で、慎重な意見も根強く残っています。受けたくない理由の上位は次のとおりです。
- 人柄や熱意が正しく伝わるか不安(51%)
- 社風や担当者の雰囲気を知る機会が減る(45%)
「伝わるか不安」への向き合い方
「人柄や熱意が伝わるか」という不安は、半数を超える人が抱いています。ただし、この不安は準備によってある程度やわらげられます。AI面接では、話す内容の論理性や表情、声のトーンなどが分析対象になるケースが多いため、以下の点を意識すると自分の考えを伝えやすくなります。
- 結論から話し、理由を添える構成を意識する
- カメラのレンズを見て、明るい表情を保つ
- 早口にならず、ゆっくり明瞭に話す
- 静かで明るい環境を用意する
これらは対面面接でも通用する基本ですが、AIが分析する形式では「伝わりやすさ」がより直接的に評価に影響しやすいと考えられます。
企業を見極める機会は別に確保する
「社風や雰囲気を知る機会が減る」という懸念については、AI面接だけで判断せず、選考が進んだ段階で社員との面談やオフィス訪問の機会を求めるとよいでしょう。多くの企業では、最終選考や内定前後に対面の場が設けられます。AI面接は選考プロセスの一部であって、すべてではないと捉えることが大切です。
AI面接に向けて準備しておきたい3つのこと
調査結果を踏まえると、AI面接を受ける可能性がある人が準備しておきたいポイントは次の3つに整理できます。
- 録画・オンライン環境を事前に整える(通信・照明・背景の確認)
- よく聞かれる質問への回答を、結論から話す形で用意する
- AI面接だけで企業を判断せず、対面の機会を別に確保する
環境を整えることが第一歩
AI面接は自宅などで受けるケースが多いため、通信環境や照明、背景の準備が結果に影響します。「時間・場所を自分で選べる」という利便性を活かすには、静かで安定した環境を選ぶことが前提になります。受検経験者が「緊張せず話せた」と評価しているのも、慣れた環境で受けられたことが一因と考えられます。
回答は「結論から」を意識する
AIが分析する形式では、話の分かりやすさが伝わりやすさに直結します。質問に対してまず結論を述べ、その後に理由や具体例を添える構成を意識すると、限られた回答時間でも要点が伝わります。これは対面面接でも有効な話し方であり、AI面接に限らず身につけておいて損はありません。
この記事のまとめ
AI面接は、応募者側からすでに一定の受容が進んでいる選考手法です。要点を振り返ります。
- AI面接について「良いと思う」は53%、20代では75%が好印象(エン転職調査、2026年)
- 受検経験者はまだ7%にとどまるが、「受けてみたい」人は53%
- 支持理由は「時間と環境を自分で選べる」「公平に評価される」
- 一方で「人柄や熱意が伝わるか不安」が51%と根強い
「伝わるか不安」という懸念は、結論から話す構成や環境の準備によってやわらげられます。AI面接は選考の一部であり、企業を見極める対面の機会は別に確保するという姿勢で臨むとよいでしょう。転職活動でAI面接に出会う可能性は今後さらに広がると考えられます。まずは自宅の録画環境を整えることから、準備を始めてみてください。
よくある質問
AI面接ではどんな点が評価されるのですか?
企業やサービスによって異なりますが、一般に回答内容の論理性や話し方、表情、声のトーンなどが分析対象になるとされています。結論から話す構成を意識し、明るい表情でゆっくり明瞭に話すことが、自分の考えを伝えるうえで役立ちます。
AI面接の経験者はどのくらいいますか?
エン転職が2026年に発表した調査(有効回答1,172名)では、AI面接の受検経験者は7%にとどまりました。関心は高いものの、実際に受けられる機会はまだ限られているのが現状です。
AI面接に前向きな人はどのくらいいますか?
同調査では、AI面接について「良いと思う」と答えた人が53%(非常に良い12%+良い41%)でした。20代では75%、40代以上でも50%が好印象を示しており、幅広い世代で一定の受容が進んでいます。
AI面接だけで企業のことは分からないのでは?
「社風や担当者の雰囲気を知る機会が減る」という懸念は45%が挙げています。AI面接は選考プロセスの一部と捉え、選考が進んだ段階で社員との面談やオフィス訪問など、対面で企業を知る機会を求めるとよいでしょう。
AI面接を受けるとき、まず何を準備すればよいですか?
通信環境・照明・背景など、録画やオンラインの環境を整えることが第一歩です。そのうえで、よく聞かれる質問への回答を結論から話す形で用意しておくと、落ち着いて臨めます。
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