年収600万円以上の求人が5年で2.6倍|即戦力争奪戦の狙い目業種

年収600万円以上の求人が5年で2.6倍|即戦力争奪戦の狙い目業種

提示年収600万円以上の求人が、この5年で約2.6倍に増えました。パーソルキャリアの転職サービス「doda」が2026年7月29日に発表した調査結果です。求人全体の伸び(約2倍)を上回るペースで、高年収層の採用が活発になっています。この記事では、どの業種・職種で高年収求人が伸びているのかを整理し、キャリアアップを狙う人が次に取るべき行動を具体的に示します。

目次

年収600万円以上の求人が5年で2.6倍に増えた

まず結論からお伝えします。転職市場では今、「即戦力人材」の争奪戦が起きています。

dodaの調査によると、提示年収下限600万円以上の求人数は、2022年上半期と比べて2026年上半期に約2.6倍へ増加しました(パーソルキャリア、2026年7月29日発表)。同じ期間の求人全体の増加率は約2倍でしたから、高年収層の求人はそれを上回るスピードで伸びていることになります。

この記事のポイント

  • 年収600万円以上の求人は5年で約2.6倍。求人全体(約2倍)より伸びが速い
  • 増加率が高いのは「建設・不動産」「人材サービス」「運輸・物流」の3業種
  • 背景には再開発・半導体・データセンター・DX投資がある

「求人が2倍」と「高年収求人が2.6倍」の違い

求人全体が増えているのは、多くの転職ニュースで報じられている通りです。ただ、今回のデータで注目したいのは、高年収帯のほうが伸び幅が大きいという点です。

つまり企業は、単に人手を増やしたいのではなく、給与を高く提示してでも成果を出せる人材を確保しようとしています。要するに「頭数より即戦力」という採用姿勢が数字に表れているわけです。

なぜ高年収求人が増えているのか

dodaは背景として、大規模再開発、データセンター需要、AI・半導体・EV需要の高まり、DX・AI投資によるBtoB市場の拡大を挙げています。

これらはいずれも、専門知識や実務経験を持つ人材が不足しやすい領域です。事業を進めたくても担い手が足りない。だから企業は年収を上げて人を呼び込もうとします。高年収求人の増加は、こうした構造的な人手不足の裏返しと言えます。

増加率が高い業種・職種はどこか

次に、どこで高年収求人が伸びているのかを具体的に見ていきます。dodaの調査では、業種別・職種別それぞれで増加率のランキングが示されています。

業種別で伸びている3分野

業種別の増加率で上位に入ったのは、次の3分野です(doda、2026年7月29日発表)。

  • 1位:建設・プラント・不動産 …… 4.9倍
  • 2位:人材サービス・アウトソーシング・コールセンター …… 4.8倍
  • 3位:運輸・物流 …… 4.0倍

いずれも求人全体の増加率(約2倍)を大きく上回っています。特に建設・不動産の4.9倍は、都市部の再開発ラッシュやデータセンター建設の増加が影響しているとみられます。

職種別で伸びている3分野

職種別では、以下の順で増加率が高くなっています。

  • 1位:技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場)…… 4.7倍
  • 2位:販売・サービス職 …… 4.5倍
  • 3位:営業職 …… 4.2倍

技術職・専門職が首位という点は、業種別ランキングと重なります。建設・プラント分野の専門性を持つ人材は、高い年収を提示されやすい状況にあると読み取れます。

ここで挙げた増加率は「求人数がどれだけ増えたか」を示す指標です。倍率が高い分野ほど求人の絶対数が多い、あるいは採用されやすいとは限りません。応募を検討する際は、増加率だけでなく求人の実数や自分の経験との相性も併せて確認してください。

キャリアアップを狙う人が取るべき行動

ここからは、このデータを自分のキャリアにどう生かすかを考えます。高年収求人が増えているとはいえ、誰もがすぐ年収アップできるわけではありません。データを行動に変える視点が必要です。

自分の経験と「伸びている分野」の接点を探す

まず、自分のこれまでの経験が、増加率の高い分野とどこで接点を持てるかを整理します。

たとえば営業職の経験があるなら、伸びている「建設・不動産」「運輸・物流」業界の営業ポジションは、業界知識を後から補う前提で狙える可能性があります。職種のスキルを軸に、成長業種へ横展開するイメージです。

  • これまでの職種で培ったスキルを書き出す
  • 伸びている業種の求人で、そのスキルが使えるポジションを探す
  • 不足している専門知識は、資格や実務でどう補えるか考える

未経験分野なら「学び直し」で橋を架ける

伸びている技術職・専門職は、専門知識が前提になる求人が多い分野です。未経験からいきなり年収600万円以上を狙うのは簡単ではありません。

その場合は、リスキリング(学び直し)で橋を架ける発想が有効です。建設・不動産なら宅地建物取引士などの資格、DX関連ならデータ活用スキルといったように、目指す分野で評価されやすい学びから始めると、求人への接続が現実的になります。

「今の年収」ではなく「提示年収の相場」で考える

転職を考えるとき、現職の年収を基準にしがちです。しかし高年収求人が増えている局面では、同じスキルでも提示される年収の相場が上がっている可能性があります。

まずは志望する業種・職種で、どのくらいの年収が提示されているのかを求人検索で確認してみてください。相場を知ることが、自分の市場価値を客観視する第一歩になります。

この記事のまとめ

年収600万円以上の求人が5年で約2.6倍に増えたという事実は、転職市場で即戦力人材の需要が高まっていることを示しています。特に建設・不動産、人材サービス、運輸・物流の3業種で、その傾向が顕著でした。

大切なのは、この数字を「他人事のニュース」で終わらせないことです。自分の経験が伸びている分野とどこで接点を持てるか、不足する知識をどう補うかを整理すれば、データはそのまま行動計画に変わります。

キャリアアップを具体的に考え始めたら、まずは志望する業種・職種の求人を検索し、提示年収の相場を確認するところから始めてみてください。

よくある質問

年収600万円以上の求人が増えている業種はどこですか?

dodaの調査では、業種別増加率の上位は「建設・プラント・不動産」(4.9倍)、「人材サービス・アウトソーシング・コールセンター」(4.8倍)、「運輸・物流」(4.0倍)でした(2022年上半期比、2026年上半期時点)。いずれも求人全体の増加率(約2倍)を上回っています。

なぜ高年収の求人が増えているのですか?

dodaは背景として、大規模再開発、データセンター需要、AI・半導体・EV需要の高まり、DX・AI投資によるBtoB市場の拡大を挙げています。これらは専門人材が不足しやすい領域で、企業が年収を高く提示してでも即戦力を確保しようとしていることが要因とされています。

未経験の分野でも高年収求人に応募できますか?

伸びている技術職・専門職は専門知識が前提の求人が多く、未経験からすぐに年収600万円以上を狙うのは容易ではありません。ただし、目指す分野で評価される資格やスキルを学び直すことで、応募できるポジションを広げられる可能性があります。まずは志望分野で求められる要件を確認することをおすすめします。

増加率が高い分野ほど転職しやすいということですか?

増加率は「求人数がどれだけ増えたか」を示す指標であり、採用されやすさを直接示すものではありません。倍率が高くても、求人の絶対数や求められる経験は分野ごとに異なります。増加率に加えて、求人の実数や自分の経験との相性も併せて確認することが大切です。

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