2026年版AI資格はどれを取るべき?職種・レベル別に最短ロードマップを解説
2026年、AI関連資格の世界が一気に動いています。生成AIパスポートの第4版改訂、AzureのAI資格廃止と後継資格の公開、E資格の新シラバス適用——これほど多くの資格が同時期に刷新されるのは異例です。
「今年こそAI資格を取りたいが、どれを選べばいいかわからない」「廃止になった資格を勉強していた」という方も多いはず。この記事では、2026年6月時点の最新情報をもとに、職種・レベル別の最短ロードマップをわかりやすく解説します。
2026年に起きたAI資格の大改編まとめ
まずは、2026年に起きた主な変更点を整理しておきましょう。
**2026年AI資格の主な変更点**
– **生成AIパスポート**:第4版シラバスに改訂(RAG・AIエージェント・AI新法対応)。資格更新テスト制度を新設
– **Azure AI-900・AI-102**:2026年6月30日に廃止。後継のAI-901・AI-103 beta(ベータ版)が公開
– **E資格**:2026年8月開催分より最新シラバス(RAG・エージェント対応)を適用
– **JDLA Generative AI Test**:提供終了
– **IPA情報処理技術者試験**:CBT化と2027年度の3領域再編を予定
特に注意が必要なのは、Azure AI-900(AI Fundamentals)の廃止です。2026年6月30日をもって試験自体が終了するため、これから受験しようとしていた方は後継のAI-901への切り替えが必要です。
主要AI資格の最新情報を解説
生成AIパスポート(第4版)
日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供する生成AIパスポートは、2026年2月以降に第4版シラバスへ改訂されました。主な追加内容は以下の3点です。
- RAG(Retrieval-Augmented Generation):外部知識を活用した生成AI技術
- AIエージェント:タスクを自律的に実行するAIシステム
- AI新法対応:EU AI規制法など国内外の法規制
また、取得後に定期的な更新テストが必要になる「資格更新制度」が導入されました。一度取得すれば終わりではなく、最新知識を維持することが求められます。
**こんな人におすすめ**
非エンジニアのビジネスパーソン、AIを活用したい管理職・営業職・企画職
G検定(ジェネラリスト検定)
JDLAのG検定は、2026年より試験フォーマットが変更されました。AIの概念・技術・ビジネス活用を幅広くカバーするという基本方針は変わりませんが、最新の生成AI技術に関する出題が増加しています。
非エンジニア向けの入門資格として位置づけられており、生成AIパスポートと並んで「AI基礎力の証明」として多くの企業が注目しています。
E資格(エンジニア向けディープラーニング資格)
E資格は2026年8月開催分より最新シラバスが適用されます。追加される主な内容は次のとおりです。
- RAG(検索拡張生成)の実装手法
- AIエージェントの設計と構築
- マルチモーダルAIの技術的理解
- LLMファインチューニングの最新手法
E資格はディープラーニングの実装スキルを問う実践的な資格で、エンジニアにとって最難関のAI資格の一つです。
Azure AI資格の刷新(AI-900廃止→AI-901)
Microsoftは2026年6月30日にAzure AI Fundamentals(AI-900)とAzure AI Engineer Associate(AI-102)を廃止しました。後継資格は以下のとおりです。
| 旧資格 | 廃止日 | 後継資格 |
|---|---|---|
| AI-900(AI Fundamentals) | 2026年6月30日 | AI-901(ベータ版) |
| AI-102(AI Engineer Associate) | 2026年6月30日 | AI-103 beta(ベータ版) |
AI-900の受験を検討していた方は、今すぐAI-901の情報を確認してください。ベータ版のため受験料が割引になるケースもあります。
AWS認定 Generative AI Developer – Professional
2026年最も注目される資格として、AWS Certified Generative AI Developer – Professionalが挙げられています。クラウド上での生成AIシステム構築スキルを証明する資格で、エンジニア・AIアーキテクト職では採用・評価に直結する資格として位置づけられています。
職種・レベル別ロードマップ
AI総合研究所のまとめをもとに、職種・レベル別の最適なロードマップを解説します。
非エンジニア向け(ビジネスパーソン・管理職)
STEP 1: 生成AIパスポート(第4版)
↓ AIの基本概念・活用法・法律知識を習得
STEP 2: G検定
↓ AIビジネス活用の幅広い知識を体系的に習得
STEP 3: PM試験 / ビジネスAI活用系資格
**目安期間**: STEP 1が1〜2ヶ月、STEP 2が2〜3ヶ月
**優先度**: 生成AIパスポートを先に取得し、G検定で知識を深める
AIをツールとして活用したいビジネスパーソンは、プログラミングなしでも取得できる「生成AIパスポート→G検定」の流れが王道です。
エンジニア向け(データ分析・機械学習エンジニア)
STEP 1: G検定
↓ AI全体像と機械学習の理論を習得
STEP 2: Python3エンジニア認定データ分析試験
↓ Pythonデータ分析スキルを証明
STEP 3: E資格(2026年8月以降の新シラバス)
↓ ディープラーニング実装の最高峰資格
STEP 4: AWS Generative AI Developer – Professional
**目安期間**: 全体で12〜18ヶ月が目安
**優先度**: G検定でベースを作り、E資格で実装力を証明する
クラウドエンジニア・インフラ系エンジニア
STEP 1: Azure AI-901(旧AI-900の後継)
↓ AzureのAI基礎知識を習得
STEP 2: Azure AI-103 beta(旧AI-102の後継)
↓ AzureでのAIエンジニアリングスキルを証明
STEP 3: AWS Generative AI Developer – Professional
AzureメインかAWSメインかによって順序を調整してください。両方のクラウド知識があると市場価値が大幅に上がります。
マネジメント層・DX推進担当
STEP 1: 生成AIパスポート(第4版)
↓ AI活用の基礎と法規制を理解
STEP 2: G検定
↓ AIプロジェクト推進に必要な技術・倫理・ビジネス知識
STEP 3: PM試験
↓ AIプロジェクトをマネジメントするスキル
DX推進担当には、技術の深い理解よりも「AIプロジェクトをどう進めるか」のマネジメント視点が重要です。
2026年に「今すぐやること」チェックリスト
- Azure AI-900を受験予定だった方:AI-901の情報を今すぐ確認する
- 生成AIパスポートを持っている方:第4版への更新テストを確認する
- E資格を目指す方:2026年8月以降の新シラバス対応テキストを選ぶ
- どの資格から始めるか迷っている方:職種別ロードマップで最初の1つを決める
- エンジニアでAWS利用者:AWS Generative AI Developer – Professionalを2026年の目標にする
まとめ:2026年のAI資格戦略
2026年はAI資格の制度が大きく変わった転換点です。重要なポイントを3つに絞るとすれば、
- 廃止資格に注意:Azure AI-900は6月30日に廃止。受験予定者は後継資格に切り替える
- 職種で選ぶ:非エンジニアは「生成AIパスポート→G検定」、エンジニアは「G検定→E資格→AWS認定」が最短ルート
- 最新シラバスを確認:生成AIパスポートもE資格も内容が刷新されているため、古いテキストに注意
AI資格は「取って終わり」ではなく、更新制度の導入が示すように「継続して学ぶ」時代へと変わっています。まずは職種に合った最初の1資格を選び、今月中に学習をスタートさせましょう。

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