育休中に深夜と早朝の細切れ時間だけでAI副業に取り組み、月40万円の収益を得た26歳エンジニアの記録が公開されました。ただし、その収入のうち月10万円超を占めた柱は、サービス終了によって消えることが確定していました。この記事では、個人の収支記録から「AI副業で何ができたか」と「なぜ収入が消えたのか」を整理し、同じ失敗を避けるための考え方を具体的に解説します。
育休中の26歳エンジニアが公開したAI副業の収支
まず事実から見ていきます。SESエンジニア(客先常駐型の技術者)3年目・26歳のりくと氏は、2026年7月から育休に入りました。東京在住で、0歳と2歳の娘2人を育てながら、深夜・早朝の細切れ時間を使ってAI副業に挑戦した過程を公開しています(出典:note「育休中の26歳エンジニア、AIに副業を全部任せてみた」)。
月40万円の内訳
公開された収支の内訳は次のとおりです。
- YouTubeの24時間ライブ配信(複数チャンネル)で月30万円
- LINE VOOM(3アカウント合計)で月10万円超
合計すると月40万円超になります。注目したいのは、本人が稼働時間を大きく割いたわけではない点です。収益運用の主要部分、たとえばVOOM投稿の半自動化ツールやライブ配信の自動復旧システムは、AIエージェント「Claude Code」に任せていたと記録されています。
「AIに任せる」の実態
ここでいう「AIに任せる」は、丸投げで放置という意味ではありません。ライブ配信が落ちたら自動で立て直す仕組みや、投稿を半自動化するツールを、エンジニアである本人がAIと一緒に組み立てたものです。
収入源の一つは消滅が確定していた
この記録でもっとも重要なのは、成功談だけではないことです。月10万円超を生んでいたLINE VOOMは、2026年9月30日でサービスを終了しました(2026年7月13日に公式発表)。つまり、収支を公開した時点で、この収入源は消えることが確定していたのです。
プラットフォーム依存とは何か
プラットフォーム依存とは、収入を特定のサービス(プラットフォーム)1つに頼っている状態を指します。この状態では、サービス側の都合ひとつで収入がゼロになり得ます。今回のLINE VOOM終了は、その典型例です。
さらにりくと氏は、YouTubeチャンネルのうち1つが収益化停止となり、再申請中であることも明かしています。量を優先してプラットフォームの規約への配慮が不足したことが一因だと振り返っています。
「規約変更一つで消える」は誰にでも起こる
収益化停止もサービス終了も、利用者の努力や成果とは無関係に発生します。規約違反の指摘であれば改善の余地がありますが、サービスそのものの終了には打つ手がありません。
この記録から読み取れる3つの教訓
成功と失敗の両方が同じ記録に含まれているからこそ、学べることがあります。読者が自分の副業に当てはめて考えられるよう、3点に整理しました。
収入源は複数に分散する
1つのプラットフォームが収入の大半を占める状態は、金額が大きいほど危険です。りくと氏の場合、YouTubeとLINE VOOMに分けていたものの、VOOM側は終了が決まっていました。
分散の考え方として、次の観点が参考になります。
- 収入を得る「場所」(プラットフォーム)を2つ以上に分ける
- 1つの場所が消えても、残りで生活への影響を抑えられる比率にする
- 可能なら、自分で管理できる資産(メールリストや自前サイト)へ少しずつ移す
規約を軽視しない
収益化停止の一因は、量を優先して規約への配慮が不足したことでした。短期間の収益を追うと、規約違反のリスクが上がります。
AIは「作業」を任せる相手で、収益を保証するものではない
Claude Codeに運用を任せたことで作業時間は圧縮できましたが、収入の継続性まで保証されたわけではありません。AIは手順の自動化を助ける道具であり、プラットフォームのリスクを肩代わりしてくれるわけではない、という切り分けが重要です。
- AIに任せるのは繰り返し作業の自動化まで
- どのプラットフォームに頼るかの判断は自分で行う
- 収入の分散とリスク管理は人間の仕事として残る
これから副業を始める人が確認すべきこと
この記録は、AI副業の可能性と危うさを同時に見せてくれます。これから始める人が最初に確認すべき点を、行動ベースでまとめます。
始める前のチェックリスト
- 収入を得ようとしている場所は、今後も続きそうか(公式発表やニュースを確認する)
- そのプラットフォームの規約で、やろうとしていることは認められているか
- 収入がゼロになっても、生活が成り立つ範囲で始められるか
- 作業の自動化と、リスク判断を分けて考えられているか
細切れ時間でも始められる
りくと氏が深夜・早朝の細切れ時間で取り組めたように、まとまった時間がなくても副業の着手は可能です。ただし、再現を狙うなら「稼げた金額」ではなく「どう仕組み化し、どうリスクを分散したか」に注目するのが現実的です。
この記事のまとめ
育休中の26歳エンジニアの記録は、AIを使って作業を仕組み化すれば、細切れ時間でも月40万円規模の収益を運用できることを示しました。一方で、月10万円超を生んだLINE VOOMはサービス終了で消え、YouTubeチャンネルの1つは収益化が止まるという現実も同時に記録されています。
ここから得られる知見は明確です。AI副業で問われるのは「いくら稼げたか」よりも「その収入がどれだけ続くか」です。収入源を複数に分散し、規約を守り、AIには作業を任せてもリスク判断は自分で握る。この3点を押さえてから始めることをおすすめします。まずは、取り組もうとしているプラットフォームの最新の公式発表と規約を確認するところから始めてみてください。
よくある質問
AI副業は本当に細切れ時間でもできますか?
今回の記録では、育休中のエンジニアが深夜・早朝の時間を使い、ライブ配信の自動復旧や投稿の半自動化といった仕組み化によって運用しています。作業をシステムに移すほど、まとまった時間がなくても回しやすくなります。ただし、仕組みを作る初期段階には相応の知識と手間がかかる点は理解しておく必要があります。
プラットフォーム依存のリスクはどう避ければよいですか?
収入源を2つ以上に分散し、1つが消えても生活への影響を抑えられる比率にすることが基本です。今回のLINE VOOMのように、サービス終了は利用者の努力と無関係に起こります。可能であれば、メールリストや自前サイトなど自分で管理できる資産へ少しずつ移すと、リスクをさらに下げられます。
Claude Codeを使えばAIが自動で稼いでくれますか?
記録を見る限り、AIが勝手に稼いだわけではありません。エンジニアである本人が、AIと一緒に自動化の仕組みを作って運用しています。AIは繰り返し作業の自動化を助ける道具であり、どのプラットフォームに頼るかの判断や収入の継続性までは保証しません。
収益化が止められてしまうのはなぜですか?
今回のケースでは、量を優先してプラットフォームの規約への配慮が不足したことが一因と本人が振り返っています。短期的な収益を追うほど規約違反のリスクは上がります。始める前に対象サービスの規約を確認し、ルールの範囲内で運用することが収益を続ける前提になります。
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